少子高齢化の根本原因はズバリ2点、非婚化と東京一極集中だ。
非婚化は前回書いたので今回は東京一極集中について。
■東京一極集中
当然、東京に一極集中するということは、他の地方からは人が居なくなっている。
東京に出て行く理由は進学や都会の憧れもあるかもしれないが、なにより大きいのは仕事があるかないか、だ。言うまでも無く商業の中心地である東京には様々な仕事があるし、生活消費する場所にも困らない。
よく、地方、田舎は家賃も物価も安いから暮らしやすいという話を聞くが、そんなことは全くない。今どき小売りの物価は全国統一価格だし、地方は移動するにも車やらガソリンやらで金がかかる。寒い地方は暖房費もかかる。家賃分などはすぐに相殺されてしまうのだ。
その上、地方、田舎は給与水準が低い。家族が固まって費用を抑え、なんとか工夫して生き残っているようなものだ。単身や少人数世帯は生活費が割合的に高くなりがちだから、そうであれば給与水準の高い都会に出て行くか、ということになる。ただ、デフレがずっと続いた日本では、都会に出てもさほど良い思いはできない。それでも田舎よりはマシと思えるようなギリギリの選択の末の話なのだ。
このような疲弊した状況で、少しでもマシにならい、悪い地方に戻れるだろうか。よっぽど地方での就職先に恵まれるか、何か特殊なツテや能力があって地方でも困らない人だけがUターンできる。
変な話だが、低所得帯では田舎に戻ることすら贅沢品なのだ。
これに対して地方自治体では、Uターン促進、定住促進などの策を打っているが、どうにも成果は上がっていない。一時金などではその時は良くても、その先が見えないからだ。
前回の非婚化の原因も、東京から戻れない理由も「将来にわたって金が入る保証がないから」である。
自治体がずっと補助金を出し続けるわけにもいかないだろう。そんなことをしたら元からの住民が怒る。そもそも予算もそんなにあるわけがない。
であれば、政治ががんばるべきは、安定した仕事を増やすことだ。自治体もがんばらなければならないが、大きな政策を打てるのはやはり国なのだ。
「東京で疲弊しながら働くよりも、田舎には安定して稼げる仕事がありますよ」これが実現すれば、いずれ結婚適齢期・子育て期の人々が帰ってくるだろう。
