家計簿的な感覚だったり、経営的な目線で見ると、やはり赤字というのは恐ろしい。お金がないと色々と困る。借金は怖い。黒字のほうが良いに決まっている。
しかしこれが幾多の悲劇を呼んでいる。
世の中、誰かがお金を払うことで、そのお金を受け取った誰かの収入になる。みんながケチケチしたらお金を貰える機会は減少し、収入は減ってしまう。お金は回ってナンボなのである。
家計や一般企業であれば、黒字というのはそれだけお金を貰えるように努力した結果ということになる。そして手に入れたお金を使って色々と消費をする。そのお金はまた誰かの収入となって世の中が回る。
ところがこれ、国や自治体で考えてみると、黒字になったということは、税金をたくさん取っているだとか、出費を抑えたということである。その分、民間のお金は減り、収入も減ることになる。
国や自治体は公共事業や各種補助金等を通して、民間にお金を供給している立場なのだ。お上がお金を使わなければ、庶民にはそれが回ってこないのである。
とはいえ、自治体にはそんなに豊富な収入源があるわけではないから、使い道は絞らねばならないのだが、あまりに絞りすぎると民間が困るのだ。だから国からお金をもらいつつ、地元に事業発注を行うことで、地域経済は潤う。昭和の政治家が地元に事業を持ってきたような流れは、実はありがたいものであったのだ。(ただしその配分や密室感は改善すべき部分があっただろう)
地方自治体は、財政状況を改善するように国から言われているのだろうが、そこはうまく立ち回って、「ギリギリ赤字だからもっと事業予算をもらいたい」と働きかけていくべきなのだ。
